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副業の経費完全ガイド|何が経費になる?サラリーマン副業者のための節税術

「副業で使ったお金って、どこまで経費にできるの?」

副業を始めたサラリーマンなら、一度は悩むポイントだと思います。

僕自身、2016年に副業Webライターをスタートしたとき、文字単価0.2円・1記事100円という超薄給でした。高卒・スキルなし・宮城の田舎出身。そんな状態から10年かけて年間300万円を達成しましたが、最初の確定申告では「何が経費になるのかさっぱり分からない」状態でした。

結論からいうと、副業に関係する支出は基本的に経費にできます。ただし「プライベートとの線引き」が超重要です。

この記事では、副業サラリーマンが経費にできるもの・できないものを一覧で整理し、家事按分や記録方法までまるっと解説します。正しく経費計上するだけで手取りが数万円変わるので、ぜひ最後まで読んでみてください。

副業の経費とは?基本ルールを押さえよう

経費とは、副業の売上を得るために直接必要だった支出のことです。正式には「必要経費」と呼ばれます。

国税庁が定める経費の条件は、大きくこの2つです。

  • 売上を得るために直接必要な支出であること
  • 業務との関連性を合理的に説明できること

つまり「副業に使った」と説明できるものは経費になり得ます。逆に「なんとなく仕事に関係ありそう」程度では認められません。

副業の所得は次の式で計算します。

副業の所得 = 売上(収入)− 必要経費

経費が増えるほど所得が下がり、結果として所得税・住民税が安くなります。正しく経費計上することは、合法的な節税の第一歩です。

なお、副業の所得が20万円以下でも住民税の申告は必要です。詳しくは「副業20万円以下でも確定申告は必要?」で解説しています。

副業で経費にできるもの一覧【カテゴリ別】

副業サラリーマンが経費にできる代表的な項目を、カテゴリ別にまとめました。

勘定科目 具体例 ポイント
通信費 インターネット回線、スマホ代 家事按分で業務使用割合のみ
消耗品費 PC、マウス、キーボード、イヤホン 10万円未満なら一括経費
新聞図書費 業務関連の書籍、有料note、電子書籍 業務との関連性を明確に
旅費交通費 取材・打ち合わせの電車代、ガソリン代 ICカード履歴やメモを保存
広告宣伝費 SNS広告、名刺作成費 副業の宣伝目的であること
支払手数料 クラウドソーシングの手数料、振込手数料 自動で引かれるものも経費
外注費 デザイン外注、記事外注 請求書・契約書を保管
雑費・サービス利用料 サーバー代、ドメイン代、ツール課金(ChatGPT・Canva等) 年払いでも支払年度で計上OK
地代家賃 自宅家賃(作業スペース分) 家事按分が必須
水道光熱費 電気代(PC・照明の使用分) 家事按分が必須

僕の場合、Webライターとして最初に経費計上したのは「ノートPC」「サーバー代」「ネット回線」の3つでした。年間100円ライターだった頃でも、これだけで数万円の節税効果がありました。

経費にできないもの・グレーゾーン

何でも経費にできるわけではありません。以下は経費として認められないものです。

明確にNGなもの

  • 所得税・住民税:税金そのものは経費にならない
  • プライベートの食事代:一人での食事は基本NG
  • スーツ・普段着:副業専用と証明しにくい
  • 罰金・延滞税:ペナルティ系は一切不可
  • 生計費(生活費全般):家賃や食費をまるごと計上は不可

グレーゾーンの判断基準

  • カフェ代:作業場所として利用なら「会議費」で計上可能。ただし毎日は疑われやすい
  • セミナー・勉強会の参加費:副業に直結する内容なら「研修費」でOK
  • 美容院・服飾費:YouTuberや対面営業なら一部認められるケースも
  • 飲み会代:取引先との会食なら「接待交際費」で計上できるが、記録が重要

グレーゾーンの判断で大事なのは「税務調査で合理的に説明できるか」です。迷ったら、目的と業務関連性をメモに残しておきましょう。

家事按分の考え方|自宅作業の副業サラリーマン向け

自宅で副業をしている場合、家賃・光熱費・通信費などを「家事按分」して一部を経費にできます。

家事按分の計算方法

按分の基準は主に次の2パターンです。

  • 面積割合:自宅の総面積に対する作業スペースの割合(例:6畳/30畳=20%)
  • 時間割合:1日の副業作業時間の割合(例:3時間/24時間=12.5%)

家事按分の具体例

項目 月額 按分割合 経費計上額(月)
家賃 60,000円 20% 12,000円
電気代 8,000円 20% 1,600円
ネット回線 5,000円 50% 2,500円

上の例だと、月16,100円・年間193,200円が経費になります。これだけで所得税率10%の人なら約19,000円の節税です。

僕も宮城の自宅でWebライターをしていた頃、ワンルームの30%を作業スペースとして按分していました。小さな部屋でも按分すれば立派な経費になります。

経費の記録方法|レシート管理と会計ソフト活用

経費を正しく計上するには、日頃からの記録と保管が欠かせません。

レシート・領収書の管理ルール

  • レシートは7年間保存が義務(青色申告の場合)
  • 電子帳簿保存法により、スマホ撮影での電子保存もOK
  • 日付・金額・支払先・内容が分かる状態で保管する
  • ネット決済はクレジットカード明細や購入履歴のスクショでも可

会計ソフトの活用がおすすめ

手書きの帳簿でも問題ありませんが、副業サラリーマンにはクラウド会計ソフトが圧倒的におすすめです。

  • freee:スマホだけで確定申告まで完結。初心者に最適
  • マネーフォワードクラウド確定申告:銀行口座・クレカ連携が強力
  • やよいの青色申告オンライン:初年度無料プランあり

クレジットカードや銀行口座を連携すれば、自動で仕訳してくれます。手入力の手間が激減するので、副業を始めたら早めに導入しておきましょう。

確定申告を効率化したい方は、AIで確定申告を効率化する方法もあわせてチェックしてみてください。

確定申告での経費計上|3つの注意点

経費を正しく計上しても、確定申告での扱いを間違えると意味がありません。以下の3点に注意しましょう。

1. 副業の所得区分を確認する

副業の所得は主に「雑所得」か「事業所得」に分類されます。

  • 雑所得:会社員の副業は基本こちら。経費計上は可能だが、青色申告の特典は使えない
  • 事業所得:開業届を出し、継続的・反復的に収入を得ている場合。青色申告で最大65万円控除

年間300万円を超えるような規模になったら、事業所得への切り替えを検討しましょう。

2. 証拠書類は必ず残す

税務調査では「本当に業務で使ったのか」が問われます。レシートだけでなく、以下も残しておくと安心です。

  • 何のために買ったかのメモ
  • 業務で使用している証拠(作業ログ、成果物など)
  • 家事按分の計算根拠

3. 期限内に申告する

確定申告の期限は毎年3月15日です。期限を過ぎると無申告加算税や延滞税がかかります。経費の計算を早めに終わらせ、余裕を持って申告しましょう。

確定申告の全体像についてはサラリーマンの副業準備ガイドで詳しく解説しています。

年収別シミュレーション|経費計上で手取りはどれだけ変わるか

「経費を計上すると、実際いくら税金が安くなるの?」という疑問に、具体的な数字で答えます。副業の所得区分が雑所得の会社員を想定し、副業年間売上・経費別の節税効果を試算しました。

副業の年間売上 経費なしの所得 経費30万円計上後の所得 節税額の目安(所得税+住民税)
50万円 50万円 20万円 約60,000円
100万円 100万円 70万円 約60,000円
200万円 200万円 170万円 約75,000円
300万円 300万円 270万円 約90,000円

※本業の課税所得により税率(所得税5〜23%+住民税10%)が変わるため、節税額はあくまで目安です。本業の年収が高いほど副業所得に乗る税率も上がり、経費計上の節税インパクトは大きくなります。

注目してほしいのは、同じ「経費30万円」でも本業の年収が高い人ほど節税額が増えるという点です。副業がうまくいき本業の課税所得も高い人ほど、経費の管理を怠ると損が膨らみます。

年間70万円の手取りアップを狙う総合的な節税戦略は、副業サラリーマンの節税術5選でまとめています。経費だけでなくiDeCo・ふるさと納税と組み合わせると効果が跳ね上がります。

副業初心者がやりがちな経費の失敗3選

10年間の副業生活と、初心者からの相談を通じて見えてきた「もったいない失敗」を3つ紹介します。どれも僕自身が通った道です。

失敗1:レシートを捨ててしまう

副業1年目の僕は「どうせ少額だから」とレシートをほぼ捨てていました。結果、確定申告のときに経費を証明できず、計上をあきらめた支出が10万円以上ありました。金額の大小に関わらず、副業に関係する支出のレシートは必ず残す。これだけで初年度から数万円変わります。

失敗2:家事按分をしない

「自宅の家賃や電気代を経費にできる」と知らず、2年目まで按分をまったくしていませんでした。前述のとおり按分すれば年間19万円前後を経費化できたのに、知識がないだけで毎年2万円近く損していた計算です。自宅作業なら家事按分は必ず検討する

失敗3:プライベートと混同して全額計上する

逆に「ネット回線は全額経費にできる」と勘違いし、100%計上していた時期もありました。これは税務調査で否認されるリスクが高い行為です。プライベートと共用するものは業務使用割合のみ。やりすぎは禁物で、合理的な割合で按分するのが安全です。

経費は「取りこぼさない」と「やりすぎない」の両方が大切です。最初の年に正しい型を作っておくと、翌年以降がぐっと楽になります。

よくある質問(FAQ)

Q1. 副業のレシートや領収書はいつまで保管すればいいですか?

青色申告の場合は原則7年間、白色申告でも5年間の保存が必要です。電子帳簿保存法によりスマホ撮影での電子保存も認められているので、レシートはその日のうちに撮影してクラウドに保存しておくと紛失を防げます。

Q2. 副業の所得が20万円以下なら経費を気にしなくていいですか?

いいえ。所得税の確定申告が不要でも、住民税の申告は必要です。また、経費を正しく計上することで所得が20万円以下に収まり、結果的に申告の手間や税負担が軽くなるケースもあります。詳しくは副業20万円以下の確定申告ガイドを確認してください。

Q3. パソコンが10万円以上した場合、その年に全額経費にできますか?

10万円以上のものは原則「減価償却」となり、複数年に分けて経費計上します。ただし青色申告者は「少額減価償却資産の特例」で30万円未満まで一括計上できる場合があります。雑所得の会社員はこの特例が使えないため、10万円以上の機器は購入前に取得価額と所得区分を確認しましょう。

Q4. 家事按分の割合はどれくらいが妥当ですか?

明確な法定基準はありませんが、面積割合や使用時間割合など「合理的に説明できる根拠」があれば認められます。自宅の20〜30%を作業スペースにしているなら家賃の20〜30%、というように根拠をメモで残すことが重要です。極端に高い割合は税務調査で否認されやすいので注意してください。

Q5. 副業を始めたばかりで売上より経費が多く赤字です。確定申告すべきですか?

事業所得に該当する場合、赤字を本業の給与所得と損益通算して税金が還付されることがあります。雑所得では損益通算できませんが、申告自体は状況確認のためにしておくと安心です。詳しくは副業が赤字でも確定申告すべきかで解説しています。

まとめ|経費を正しく使って副業の手取りを最大化しよう

副業サラリーマンの経費について、もう一度ポイントを整理します。

  • 経費は「売上を得るために必要な支出」であることが大前提
  • 通信費・PC・サーバー代・書籍代など、副業に使ったものは幅広く計上できる
  • 自宅作業なら家事按分で家賃・光熱費も一部経費にできる
  • レシート保管と会計ソフトの活用で、記録の手間を最小化する
  • グレーゾーンは「税務調査で説明できるか」を基準に判断する
  • 「取りこぼさない」と「やりすぎない」のバランスが手取りを最大化する

僕は文字単価0.2円のWebライターからスタートして、10年で年間300万円まで副業収入を伸ばしました。その過程で「経費の知識があるかないか」で手取りに大きな差が出ることを実感しています。

まずは今月使った副業関連の支出を洗い出すところから始めてみてください。それだけで、来年の確定申告がぐっと楽になります。

副業の節税をさらに深めたい方は、副業者のためのふるさと納税ガイドiDeCoで賢く節税する方法もぜひ読んでみてください。

経費を正しく計上したら、次は確定申告です。e-Taxでの申告手順は「副業の確定申告やり方ガイド」で詳しく解説しています。

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